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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 多くの人にとって大型連休の最終日となったであろう5月6日,東京は池袋にある東京芸術劇場大ホールにて,「モンスターハンター5周年記念オーケストラコンサート ?狩猟音楽祭?」が開催された。 このコンサートは,その名のとおりカプコンのモンスターハンターシリーズで使われている音楽を,オーケストラが生で演奏するというもの。 指揮は栗田博文氏,そして演奏は東京フィルハーモニー交響楽団で,これは2008年4月と9月に開催されたカプコンの「逆転裁判」のオーケストラコンサートと基本的には同じ陣容。これに,“歌姫”Ikukoさん,民族楽器奏者の江崎浩司さん,山本サトシさん,藤林昌彦さん,近藤郁夫さん,そしてオルガニストの鎌田涼子さんが加わり,まさにこの日のための特別編成となっていた。 公演中は,曲と曲の間に司会の宇佐美友紀さん(AKB48最初の卒業生だ!)に紹介される形で,モンスターハンターシリーズのプロデューサーである辻本良三氏,シリーズ世界観監修とディレクターを務める藤岡 要氏,シリーズプランナーの小嶋慎太郎氏,そして作曲や今回のオーケストラ監修を務めた小宮山優子氏らも登壇。 今回のコンサートが実現するまでのいきさつや,各楽曲の聴き所などを語った。 辻本氏によると,オーケストラによるコンサート自体は,開発中にも思い描いていたことであり,なおかつプレイヤーからの要望も多かったことで,1年ほど前から準備が進められてきたという。 なお,このとき辻本氏は,聴き手それぞれが一つの曲から浮かんでくるシチュエーションは異なるかもしれないが,それぞれ思い浮かべて楽しんでほしいとも語っていた。 確かに一本道のゲームなどの場合,一つのBGMで聴き手が想起するのは同じシチュエーションだったりするが,モンハンの場合は聴き手それぞれによって,思い出す状況は異なる。それこそ,「牙を剥く轟竜/ティガレックス」を聴けば,初めてティガレックスに遭遇したときの緊張感を思い出す人もいるだろうし,尻尾目当てに半ば作業のように何度も倒しに行ったときのことを思い出す人もいるだろう。 ゲームやアニメの楽曲をオーケストラが演奏するコンサートの場合,楽曲に合わせてその作品の映像をフルに活用する演出がとられることも少なくない。しかし今回は,ステージ上部に用意されていたスクリーンには演奏者達の姿が映し出される時間のほうが長かった。これは,聴き手の想像力の幅を狭めない形での演出を,全編を通して貫いていたということなのかもしれない。 演出面に関していえば,オーケストラのコンサートとしてはかなり思い切った形で照明を活用していた点も印象的だった。 通常の照明のほか,都合20台のムービングライトが,その曲に応じた光を放ち,モンスターハンターの世界観を再現していたのだ。例えば,6曲めにメドレー形式で演奏された「嵐に舞う黒い影 ?クシャルダオラ?」?「炎国の王妃 ?テオ?テスカトル&ナナ?テスカトリ?」では,白い照明から赤い照明へと切り替わるといった具合である。 オーケストラのコンサートでも,クラシックを演奏するときにはまず考えられない演出だ。もしもこれまでオーケストラに生で接したことがない人が,今回のコンサートをきっかけにオーケストラに興味を持ち,クラシックのコンサートに足を運んだときには,演出面の簡素さに拍子抜けしてしまうかもしれない(今回の演出が特別なのだ)。 話が前後してしまうが,ここで今回のプログラムを紹介しておこう。 ●本編 シリーズのファンならお気づきかもしれないが,基本的に本編はシリーズのリリース順に従った構成。1?4曲めが「モンスターハンター」,5?7曲めが「モンスターハンター2(dos)」,8?9曲めが「モンスターハンターポータブル 2nd G」,10曲めでモンスターハンターに戻り(というかシリーズの代表曲),最後の11曲めで今夏発売予定の「モンスターハンター3」の曲へと繋ぐ形だ。 2曲め,5曲め,8曲めには前述の民族楽器奏者の皆さんが参加し,独特の異国感を持つモンスターハンターの世界観を見事に表現。7曲めでは,モンスターハンター関連のイベントではおなじみとなってきたIkukoさんが総勢約80名からなるオーケストラをバックに美声を披露した。 このシリーズの音楽は,イラストやイメージをもとに,その世界観を壊さない形を目指して作られているという。そして本編最後に演奏した「生命ある者へ」は,藤岡氏によると「3は生態の表現にこだわって作っているので,曲もその方向性」らしい。 実はこの曲の演奏時とその直前には,モンスターハンター3の最新映像が上映されていた。大人の事情というものがあるため,この記事では映像の内容に触れられないのだが,確かにかつて見たこともないようなモンスターの生き生きとした動きっぷりにマッチした音楽が用意されていることだけは,ここに断言しておきたい。 ちなみにモンスターハンター3の音楽は,ヨーロッパで録音されたとのこと。 今回のコンサートでは,その録音風景や指揮者(アダム?クレメンス氏)らによるコメントも映像で流されたのだが,その中でクレメンス氏が「オーケストラ用の編曲もよくできていて,初見で演奏しても修正する必要はほとんどなかっただけでなく,奏者達も気に入っていたようだ」と,モンスターハンター3用に作られた音楽が,ゲーム音楽としてだけでなく,音楽単体としても高い完成度を誇っていることを証言していた。 現在のところ,それほど多くの情報が公開されているわけではないモンスターハンター3だが,まずはその音楽に関して,期待する価値があることが確認できた。 最後には,今後,モンスターハンター3の情報をペースアップして公開していくこと,そして5周年にとどまらず10周年,20周年を目指していくことなどを辻本氏が宣言し,コンサートを締めくくった。 なお,今回のコンサートの模様は,ライブ録音と録画が行われていた。チケットが手に入らなかった,時間的な都合がつかなかったなどの理由で,会場に足を運べなかった人は,何らかの形でリリースされるはずなので,その時をお楽しみに。
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